この記事では、大人気米国高配当株ETF「VYM」の買い時、いつ買えばいいのかについて詳しく解説していきます。
いざVYMに投資をしようと思うと、こんな疑問が湧いてくると思います。
実際に私もVYMに投資をしようと思った時は、いつが買い時なのかを徹底的に分析しました・・・。その結果、「これがわかりやすくて、おすすめ!」と言うタイミングを発見しました!
そこで今回は、実際にVYMに投資をしている投資系YouTuberのたかやん(登録者
29,000
人)が、
この記事でわかること
- VYMの買い時
- なぜそのタイミングなのか
- 利回りで基準を設ける理由
- おすすめしない買い方
- 私がVYMを買うタイミング
こういったことがわかります。
そしてこの記事1つでVYMの買い時がわかって、ご自身が投資されるにあたっての参考にもなります!
私は実際にVYMを65株保有しています(2020年9月時点)
実際に投資をしている私だからこその体験談もあるので、ぜひ最後までご覧ください!
▼VYMの買い時については動画でもまとめています▼
【簡単】VYMの買い時は?おすすめの3つのタイミングを徹底解説
では早速VYMの買い時として、おすすめのタイミングをまとめていきます。(VYMはETFなので、配当金ではなく”分配金”ですが、細かいことは気にせずに配当金で統一します)
具体的には、利回りを基準に以下の3つに分けられます。
- 配当利回りが3.5%以上のとき
- 配当利回りが3.1%以上3.5%未満のとき
- 配当利回りが3.1%未満のとき
この3つパターンに分けて、投資する金額を調整していくのがおすすめです。具体的には①>②>③で金額を少なくする感じです。
なぜこの「3.5%」「3.1%」で区切るのかというと、過去の実績を振り返ると利回り「3.5%」以上のタイミングが少なく、過去平均利回りが約「3.1%」だからです。
利回り情報を載せておきますね。
VYMの利回り情報
項目 | 内容 |
配当利回り | 3.54% |
過去平均利回り | 3.07% |
過去"最高"利回り | 6.29% |
過去"最低"利回り | 1.95% |
※2020/10/27時点
ここからは各3パターンについて詳しく解説をしていきますね。
そしてこの解説では、以下の画像を使います。VYMの株価と利回りの推移を表したグラフで、過去平均利回りと利回り3.5%で直線を引いています。
配当利回りが3.5%以上のとき
配当利回りが3.5%以上の時は、資金を多めに投入します。先ほどの画像を使って、範囲を示すと以下の画像になります。
人によってはVYMに割り当てる資金を一括投資でもOKです。(※一括投資のメリット・デメリットを把握している方のみ)
なぜ3.5%以上か?と言う疑問があると思いますが、もうおわかりのように過去の利回りの実績を参考にしています。
利回りと株価の推移を見ると、2020年3月の暴落以前は利回り3.5%を超える場面はあまりなく、買い時だったことがわかります。もちろんですが、過去最大の下げを記録しているリーマンショックのあたりでは利回り3.5%は楽勝で超えています。
なのでこの利回り3.5%以上を比較的割安水準と判断して、なるべく多めに資金を投入していこう!と言うわけです。
配当利回りが3.1%以上3.5%未満のとき
配当利回りが3.1%以上3.5%未満の時は、先ほどのケースよりは控えめに資金を投入します。先ほどの画像を使って、範囲を示すと以下の画像になります。
このパターンも過去の実績を参考にしています。3.1%というのは過去平均利回りです。
過去の実績と比較して、より割安なタイミングで買う戦略になります。私としては、少なくとも過去平均利回りよりは高い利回りで買いたいなーと思っています。
ただし2020年3月の暴落以降、利回りが高い状態が続いています
状況的には10年に1度くらいの不況局面ですが、正直過去の実績から見ると絶好の買い場になっている感じもしますね。もし今後も右肩あがりで上昇していくのであれば・・・ですが。
配当利回りが3.1%未満のとき
配当利回りが3.1%未満の時は、これまでの2のケースよりも控えめに資金を投入、もしくは全く投資しないと言うのもありだと思います。先ほどの画像を使って範囲を示すと以下の画像になります。
このあたりの水準になってくると、株価的にかなり割高な水準になってくるので、控えめが基本スタンスです。
私はこのあたりのタイミングでは、ほとんど資金を割当ないようにしようと思っています。やはり利回り的に魅力が薄れてきますので・・・。
とはいえVYMは株価上昇も増配も見込めるETFですし、利回りが低いから投資をしないというのも機会損失につながる可能性が大きいなーと思っています。
個人的にはインデックス投資のように、コツコツ定期的に積立していく戦略がVYMとあっていると思います。
なぜこの3つのタイミングでVYMを買うのか
理由は以下の3つです。
- 機会損失を防ぐ
- 割安な水準で買う
- 暴落への備え
機会損失を防ぐ
まず機会損失を防ぐと言うポイントは、利回りが低めの時に買う理由となります。今回の3パターンで言うと、「利回り3.1%未満」「利回り3.1%以上3.5%未満」の2つ場合です。
この2つのケースだと、過去と比較して若干割高か、高値圏にある場合が考えられます。この場合でも、
- 増配されていく
- 株価が上がっていく
こんな場合が考えられます。「過去と比較して割高だから買わない」としてしまうと、「配当を受け取る」「株価上昇の恩恵」といった機会を逃してしまうことになります。
増配されると利回りが上がりますし、株価も上がる可能性もあります。そうすると、益々買いにくくなってしまい、機会損失が拡大してしまう恐れもあります。
この機会損失を防ぐためにも、利回りと言う割安さを判断する基準を設けて購入していくのがおすすめです。
割安な水準で買う
2つ目の理由は「なるべく割安に買いたい」と言うものです。今回の3つのパターンで言うと「利回り3.1%以上3.5%未満」「利回り3.5%以上」の2つのケースに当てはまります。
この2つのケースは、いずれも「過去平均利回りと比較して割安な水準」で買っています。買値を重視する理由は、高配当株投資において買値というのはとても重要なものだからです。
ただ買値が重要と言っても、誰もが暴落局面で資金を一括投資できるわけではありません。そのため、利回りという判断基準を設けてなるべく割安な買値になるようにしていく主旨になります。
暴落への備え
3つ目の理由は「買ったあと暴落してもリスクが比較的限定される」からになります。今回の3つのパターンで言うと「利回り3.5%以上」のケースに当てはまります。
例えば、以下の2つのケースでどちらが暴落によって下がるでしょうか?
- 配当利回り4%
- 配当利回り6%
「配当利回り=1年間の配当金額÷株価」なので、上記2つのケースだと、配当金額が同レベルだとした場合、2番の方が株価が下がっていることになります。
そうすると、今後暴落があった場合、株価が下落する余地が大きいのは1番です。比較すると1番の方が株価が高値圏にあるからです。
もちろん株価が下がらないというわけではありませんが、下落の余地がより限られているため、暴落によるリスク(値の振れ幅)が小さくなります。
配当利回りで買い基準を設ける理由
1番の理由は「配当利回りが割安さを示す1つの指標」だからです。先ほどもお伝えしましたが、「配当利回り=1年間の配当金額÷株価」で計算されます。
配当利回りが高くなるのは以下の2パターンが考えられます。
- 年間配当金額が多くなる(増配)
- 株価が下落する
このように株価が下落することで配当利回りは上昇するので、その株が割安になったこと示す指標になり得ます。
別の割安さを示す指標(PER、PBR)でもいいと思いますが、高配当に着目したETFですし、利回りを基準に考えていくのがおすすめかと思います。
それは利回りが高くなればなるほど、配当が少なくなる(減配)のリスクが高まります。
そのため利回りがかなり高くなっている場合、将来の減配も考えながら購入しておくのが無難だと思います。
おすすめしない買い方
ここまででVYMのおすすめの買い時3つのパターンと、その理由を詳しく解説してきました。次は逆に「おすすめしない買い方」をご紹介していきます。
結論、おすすめしないのは、「株価が〇〇ドルになったら買う」など、株価を基準に考えることです。例えば「株価が70ドルになったら買う」というものです。
おすすめしない理由は、「株価が70ドルになるタイミングが今後はない可能性がある」からです。
配当利回り=1年間の配当金額÷株価
この式から考えると、仮に株価が上昇、そして配当金額も増額され続けた場合、その株価まで二度と下がってこない可能性も考えられます。(もちろん株価の未来など誰にもわかりませんので、あくまで可能性です)
なので株価を見て割安かどうかを判断するのではなく、できれば利回り、あるいはそのほかの指標も見ながら判断していくのがベストだと考えます。
私がVYMを買うタイミング
最後に私がVYMを買うタイミングを参考にご紹介しておきます。ただこれまでお伝えしてきたこととほとんど変わりません。
- 配当利回りが3.5%以上のとき
- 配当利回りが3.1%以上3.5%未満のとき
- 配当利回りが3.1%未満のとき
①のタイミングで多く投資して、②は少し控えめ、そして③の場合はほとんど投資しないと思います。
VYMに投資をし始めて、2020年3月の暴落を経験したので、現在はほぼ①の状態となっています。そのため、毎月積極的に買っている状況です。
現状で重要になってくるのは、減配リスクをどう考えるのかです。配当利回りが高すぎると減配が待っていますので、そこをどう考えていくのは投資判断のポイントだと思います。
しかしVYMの配当はかなり優秀な面もあります。実際にコロナショックが直撃した後の2020年9月の配当金は、減配したもののかなり優秀な成績でした。
他の高配当株ETF(SPYD)が多く減配する中、VYMはわずか約10の減配に止まりました。HDVの減配幅には敵いませんでしたが、いい成績だと感じています。
まとめ
今回の記事のポイントをまとめます。
- VYMの買い時は配当利回りを基準に3パターン
- 株価を基準に考えるのはおすすめしない
- 配当利回りが高い場合は大きな減配も想定する
以上、VYMの買い時について過去の利回り情報からまとめてみました。
VYMに投資をする主な目的は配当金だと思うので、ぜひこの利回りを指標にした買いタイミンングを参考にしてみてください!
最後までご覧いただきありがとうございました。
VYMの情報については以下の記事でまとめています。配当金以外にも、基本的な情報、株価、チャート、買い時についてもまとめています。
もっとVYMに詳しくなり、投資にも役立つのでぜひチェックしてみてください!
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