この記事では、大人気米国株ETF「VTI」について詳しく解説していきます。
米国株投資を始めるとほぼ必ず「VTI」というワードを目にします。
このように色々な疑問が出てくると思います。
実際に私も米国株投資を始めた時は「VTIって何?」といった状態でした・・・。しかし、経験を積んでVTIに投資をしていると、かなり詳しくなってきました。
そこで今回は、実際にVTIを保有している投資系YouTuberのたかやん(登録者
29,000
人)が、
この記事でわかること
- VYMの基本情報・セクター・銘柄
- 配当金の実績や推移
- 配当利回りの状況
- メリットやデメリット
- VTIの買い時
こういったことがわかります。
そしてこの記事1つでVTIの基礎知識が身に付くだけではなく、ご自身が投資されるにあたっての判断材料にもなります!
私は実際にVTIを38株保有しています(2020年11月時点)
実際に投資をしている私だからこその体験談もあるので、ぜひ最後までご覧ください!
▼銘柄情報は動画でもまとめています▼
【分析】VTIは王道インデックスファンド!米国株投資ならこれ1本でOK
VTIの正式名称は、「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」です。ただこの名称は特段覚えておく必要はなく、「VTI」というものだと思っていただければOK!
まずはVTIの基本的な内容を以下の4つのポイントでまとめていきます。
- 基本情報
- チャート
- 主要構成銘柄
- 構成セクター比率
基本情報
それではVTIの基本情報をざっとまとめていきます!
VTI基本情報
項目 | 内容 |
運用会社 | バンガード社 |
設定日 | 2001/5/24 |
連動指数 | CRSP USトータル・マーケット・インデックス |
構成銘柄数 | 約3600銘柄 |
株価 | 182.56ドル |
配当利回り | 1.57% |
配当月 | 3月、6月、9月、12月 |
1年間配当金 | 2.8731ドル(2020年9月までの直近1年実績) |
経費率 | 0.03% |
※2020/11/11時点
VTIが連動を目指すインデックスはCRSP USトータル・マーケット・インデックスです。これは、米国株式市場に上場する投資可能銘柄のほぼ100%で構成されています。
経費率(運用にかかるコスト)は激安の0.03%・・・!圧倒的な低コストETFです。日本のETFと比べてももうお話にならないくらい低水準です。
ちなみにこの手数料は徐々に引き下げられています。
- 2016年:0.05%
- 2017年;0.04%
- 2019年;0.03%
バンガード社のETFは定期的に手数料の見直しが行われていて、運用規模が大きくなるとコストが安くなります。
100万円運用しようが、10兆円運用しようが、投資にかかる手間はさほど変わりません。多ければ多いほど、コストが安くできるというわけです。
チャート
次はチャートです。2020年11月11日時点の年初来チャートを載せておきました。
3月のコロナショックで大きく下げて以降、上がったり下がったりを繰り返しつつ、急激に回復しましたね・・・。SPYDやHDVなど、ご紹介している高配当株ETFと比べると株価の戻り方が別格です。ETFに含まれるハイテク株がこの株価を牽引している感じになっています。
ちなみに米国株といえば、指数S&P500が有名ですが、VTIのCRSP USトータル・マーケット・インデックスとパフォーマンス的にはあまり変わりはありません。一応2つを比較したチャートも載せておきますね。青がVTI、緑色がS&P500の2020年11月11日までの年初来チャートですが・・・
若干違いますが、大差はありませんね。米国株全体に投資したい場合は、今回ご紹介しているVTIかS&P500に連動したETFを選んでいくのが無難かと思います。
ちなみにS&P500なら、VOOやSPY、IVVが有名です。(後日詳しく解説予定です。)
主要構成銘柄
次はVTIの主要構成銘柄10社ですが、2020年9月30日時点だと以下のようになっています。
VTIは時価総額加重平均型のETFです。なので時価総額が大きい銘柄ほど構成割合が多くなります。ぱっと見の印象ですが、米国のハイテク企業の有名どころがずらっと並んでいますね。
アップル、アマゾン、マイクロソフト、フェイスブック、アルファベット(Googleの親会社)、GAFAMですね。
銘柄数も約3500銘柄と多く、これ1本で米国全体へと投資することが可能です。
インデックス投資をするなら、VTI1本でも立派なポートフォリオ になります。
構成セクター比率
次は構成セクターの比率ですが、8月時点のものをグラフでまとめると以下となります。
一番大きいものは情報技術で、全体の4分の1以上を占めています。
VTIは米国の投資可能銘柄ほぼ100%で構成されるので、この割合が現状の米国の産業構造となる感じですね。(それにしても情報技術がすごい・・・)
VTIの配当金と利回り
VTIに投資をする主な目的は、値上がり益(キャピタルゲイン)だと思います。でも配当金も出るので気になりますよね・・・!そこでここからは気になるVTIの配当金関係の情報をまとめていきますね!
- 配当金実績と推移
- 最新の配当利回りは?
- 配当金はいつもらえるのか?
配当金実績と推移
まずは配当金の実績と推移を確認していきます。まずは年間ベースでまとめると以下のグラフになります。
2020年は9月までの配当金の実績です。なので実際は後1回12月に支払いがあるので、もう少し多くなります。
VTIの配当利回りは?
VTIの配当利回りは、以下の通りとなっています。
VTIの利回り情報
項目 | 内容 |
配当利回り | 1.59% |
過去平均利回り | 1.81% |
過去"最高"利回り | 3.78% |
過去"最低"利回り | 1.21% |
※2020/11/12時点
過去平均利回りは1.81%で、現状が1.59%・・・利回りの水準からは割高になってしまいますね。もちろん利回りだけが割安さを示すものではありません。
配当金はいつもらえるのか?
VTIの配当支払い月は四半期に1回となっています。つまり3か月に1回、具体的には3月、6月、9月、12月の年間4回です。
基本的に支払い月の下旬に証券口座に入金されますが、状況によっては入金が翌月になることもございます。
2020年6月分の配当金は翌月7月1日に入金
2020年9月分の配当金は翌月10月1日に入金
VTIに投資するメリットとデメリット
次はVTIのメリットとデメリットを簡単にまとめていきます。VTIに投資をするなら、メリットだけではなくデメリットも確実に把握しておきましょう。
3つのメリット
主な3つメリットは以下の通りです。
- 高いトータルリターンが期待できる
- 1本で米国全体に分散投資ができる
- 激安な運用コスト
以上3つです。ざっくりまとめると、「激安な運用コストで、米国全体にまるっとこれ1本で投資ができる」ということ。
1つのデメリット
次はデメリットです。メリットは高いトータルリターンが期待できることですが、あえていうならという感じでデメリットも挙げておきます。
- 配当利回りが低いそこまで高くはない
そもそもVTIは配当金目当てで投資するようなETFではないため、特にデメリットではないとは思います・・・、(デメリットも挙げたいので笑)
VTIは米国に全体に投資できるETF。その構成銘柄は3,000以上にもなるので、配当利回り高い企業もあれば、低い企業もあります。そしてVTIが米国株式のほぼ100%をカバーしていることを考えると、その利回りはほぼ米国の平均利回りということができそうですね。
デメリットを解説すると、1記事は完成してしまうので、もっと詳しく確認しておきたい方は別の記事をご覧ください(鋭意作成中)
VTIの買い時はいつ?
ここをご覧いただいている方は、VTIのことを十分把握して、「さぁ、投資しよう!」と感じていらっしゃる方だと思います。ただそうはいっても「いつ買えばいんだ?」と疑問に感じるかと思うので、私が買い時パターンをご紹介させていただきます。
- 今投資する
- すぐに投資する
- この記事を読み終わったら投資する
この3つパターン・・・なんじゃそれ!って感じですよね笑。言いたいことは・・・
ということです。今より下がった時に買えばいいじゃんって言われそうですが、そもそも下がるかわかりませんし、予想するくらいなら、今から淡々と積立投資をした方がいいと思います。このVTIならそれで資産が増えていく可能性は高いと思います。
まとめ
今回の記事のポイントをまとめます。
- VTIは米国全体に投資できる優良ETF
- 高いトータルリターンが期待できるのが最大のメリット
- 経費率(運用にかかるコスト)は0.03%と圧倒的な低水準
以上基本的な情報をまとめて見ました。
VTIは王道のインデックスファンド。インデックス投資をするならこのファンドを選んでおけば、現状は大きな失敗はありません。(現状としたのは、投資の未来は誰にもわからないからです、一応です)
このVTIに投資をするだけで米国全体にまるっと投資ができて、本当にお手軽だと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。