この記事では、大人気米国高配当株ETF「SPYD」の配当金について詳しく解説していきます。
こんなふうに配当金について、色々な疑問が出てくると思います。
実際に私もSPYDに投資をしようと思った時は分配金の情報を調べまくりました・・・。そして、SPYDを資産の中心にして投資を継続していると、分配金がいつどのくらいもらえるのか?利回りの情報に詳しくなってきました。
そこで今回は、実際にSPYDに投資をしている投資系YouTuberのたかやん(登録者
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人)が、
この記事でわかること
- SPYDの配当金の実績
- 配当金の推移
- 配当利回りの状況
- 配当金はいつもらえるのか?
- SPYDにいくら投資すれば、いくらの配当がもらえるのか
こういったことがわかります。
そしてこの記事1つでSPYDの分配金の知識が多く身に付き、ご自身が投資されるにあたっての判断材料にもなります!
私は実際にSPYDを799株保有しています(2020年9月時点)
実際に投資をしている私だからこその体験談もあるので、ぜひ最後までご覧ください!
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SPYDの配当金の実績と推移
では早速SPYDの配当金について全体像からまとめていきます。(ちなみにSPYDはETFなので、配当金ではなく”分配金”ですが、細かいことは気にせずに配当金で統一します)
まずは配当金が支払われた月の実績と、年間を通しての合計を表でまとめます。
分配金実績 | 3月 | 6月 | 9月 | 12月 | 合計 |
2015 | 0 | 0 | 0 | 0.3312 | 0.3312 |
2016 | 0.2772 | 0.3256 | 0.3261 | 0.585 | 1.5139 |
2017 | 0.3176 | 0.3428 | 0.3628 | 0.399 | 1.4222 |
2018 | 0.3488 | 0.3761 | 0.4507 | 0.4434 | 1.619 |
2019 | 0.3394 | 0.462 | 0.4477 | 0.4972 | 1.7463 |
2020 | 0.396187 | 0.365715 | 0.263572 | - | 1.025474 |
こんな感じです。結構細かくなってしまったのですが、配当金の実績は年間合計の部分を見ていただければOKです。
次は実績をグラフにして、配当金と増配率の推移を確認していきますね。
※2020年は9月までの実績
ちなみに「増配率」とは、配当金が前年と比べていくら増えたか(減ったか)の率です。例えば10%増配なら、前年より配当金が10%増えたということになります。
正直なところ、SPYDはまだ設定されてから5年程しか経過していないため、十分なデータがないのが実情。
ただ画像のようになんとなーく増配傾向ではあるものの、配当金の額は安定していないのかなといった印象です。
3月の配当金
3月の分配金は比較的右肩上がりで推移しています。2020年3月はコロナショックの影響前の実績なので、高く出ているようです。
まだ5回しか実績がありませんが、減配は1度だけとまずまずの成績だと思います。
6月の配当金
2019年の実績は素晴らしいですね。1株持っていれば、0.462ドルももらえています。
そして6月の分配金は2019年まで増配が続いていましたが、2020年6月に大きく減配されてしまいました。2020年6月の実績は、コロナショックによる打撃を少しだけ受けた実績・・・。
9月の配当金
9月の実績も2016年から3年連続で増配と良い実績でしたが、2019年、2020年と減配が続ました。
そしてなんといっても2020年9月の大減配・・・。2019年の9月と比較すると41.1%の減配となってしまいました・・・。
12月の配当金
12月の分配金は比較的多い傾向になってます。それにしても2016年の0.585ドルは多いですね。2017年が大幅に減配された状態となっています。
その後2018年、2019年と増配された状態です。
そして2020年の12月・・・コロナショックを経て、そしてリバランスを経ての実績になりますがどうなるか気になります。
最後に年間の配当額に、月別の配当金の内訳を入れたグラフも載せておきますね。
SPYDの配当利回り
SPYDの配当利回り情報をまとめると以下の通りになります。
SPYDの利回り情報
項目 | 内容 |
配当利回り | 5.73% |
過去平均利回り | 4.54% |
過去"最高"利回り | 8.58% |
過去"最低"利回り | 3.46% |
※2020/9/23時点
配当利回りの幅は、大体ですが「3.5%〜6%」くらいといった感じです。(一時利回りがかなり高くなっていますが、配当金が減ることも考えこの数字にしています)
そして過去平均が4%以上とかなりの高配当・・・!SPYDは基本的には配当金に着目したETFですし、利回りが高くなるのは当然といえば当然ですね。
ここからは利回りの情報を掘り下げていきます。
配当利回り
配当利回りは上記の通りですが、これまでの株価の推移と利回りの推移をグラフにしたので載せておきますね。
こうやってみると配当利回りが、過去平均利回りを下回っている場面が多いですね。
過去平均利回り
2020年9月頃の時点だと、過去平均利回りは4.5%ほどになっています。これは過去5年くらいの実績の平均なので、今後どう動いても急な変動はしません。
過去平均利回りでこのくらいあると、めちゃくちゃ高配当ですね・・・。さすがSPYDといったところだと思います。
ただ結構過去平均利回りは高くなっているなーという印象です。
おそらくコロナショックでの暴落で株価が急落して、利回りも急上昇・・・そしてその状態が長く続いているため過去平均を押し上げているのだと思います。
過去最高利回り
過去最高利回りは、2020年9月頃の時点で8.58%です。ただこれは単に一時的にそうなったというだけであって、実際にこの利回りで配当がもらえているというわけではありません。
過去最高を記録したのは、2020年3月のコロナショック時。一時株価が20.79ドルまで下がった日に記録しています。
過去最低利回り
過去最低利回りは3.46%です。もしこの利回りで買うとなると、高配当株ETFにしては物足りない数字ですよね・・・。
これは過去経済が好調で、SPYDの株価が上昇している場面で記録しています。
配当金はいつもらえるのか
SPYDの配当支払い月は四半期に1回となっています。つまり3か月に1回、具体的には3月、6月、9月、12月の年間4回です。
基本的に支払い月の下旬に証券口座に入金されますが、状況によっては入金が翌月になることもございます。
2020年6月は25日に入金
2020年9月は24日に入金
SPYDにいくら投資すれば、いくらの配当金がもらえるのか
投資の参考に簡単な早見表を作ってみました。
- 縦軸:投資金額
- 横軸:配当利回り(税引き前)
- 数値:税引後の配当金額(円)
配当を考える上で重要なのが、税金・・・。この早見表では配当にかかる税金を簡易的に28%で計算しています。実際には米国ETFは、米国で10%課税され、その後日本でも20.315%課税されます。
なので税引き前の金額に、0.72をかけた値が大体の配当金(税引後)と思っていただければと思います。
ただ実際はSPYDは米国ETFなので、投資額・配当金は米ドルとなります。為替レートの影響を受けるので、この表は大体の目安としていただければ幸いです。
SPYDの配当落ち日はいつか
配当落ち日はその時によって変動しますが、おおよそ配当月の20日前後と思っていただければ大丈夫です。下記は配当関係の情報が詳しく記載されているDividend.comというサイトの画像です。
この画像の「EX-DIVIDEND DATE」の欄が配当落ち日です。例年「DECLARED DATE」(配当発表)の翌日が配当落ち日となっています。
過去6回の配当月でこの実績なので、今後も同様の流れとなってくることが予想できます。
まとめ
今回の記事のポイントをまとめます。
- SPYDの配当利回りは大体「3.5%〜6%」くらいが目安
- SPYDの配当月は3、6、9、12月
- SPYDの配当金は増配傾向ではあるものの安定はしていない
以上、SPYDの配当金について基本的な情報から、少し込み入った情報までまとめてきました。
SPYDに投資をする主な目的は配当金だと思うので、ぜひこの実績や推移は把握しておきたいですね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
SPYDの情報については以下の記事でまとめています。配当金以外にも、基本的な情報、株価、チャート、買い時についてもまとめています。
もっとSPYDに詳しくなり、投資にも役立つのでぜひチェックしてみてください!
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