この記事では、大人気米国高配当株ETF「HDV」について詳しく解説していきます。
米国高配当株投資を始めるとほぼ必ず「HDV」というワードを目にします。
このように色々な疑問が出てくると思います。
実際に私も高配当株投資を始めた時は「HDVって何?」といった状態でした・・・。しかし、投資経験を積んでHDVを資産の中心にしていると、かなり詳しくなってきました。
そこで今回は、実際にHDVを保有している投資系YouTuberのたかやん(登録者
29,000
人)が、
この記事でわかること
- HDVの基本情報・セクター・銘柄
- 配当金の実績や推移
- 配当利回りの状況
- メリットやデメリット
- HDVの買い時
こういったことがわかります。
そしてこの記事1つでHDVの基礎知識が身に付くだけではなく、ご自身が投資されるにあたっての判断材料にもなります!
私は実際にHDVを60株保有しています(2020年9月時点)
実際に投資をしている私だからこその体験談もあるので、ぜひ最後までご覧ください!
▼最新情報は動画でもまとめています▼
HDVを5つのポイントで分析!安定的な高配当が魅力の米国ETF
HDVの正式名称は、「iシェアーズ・コア 米国高配当株ETF」です。ただこの名称は特段覚えておく必要はなく、「HDV」というものだと思っていただければOK!
まずはHDVの基本的な内容をポイントでまとめていきます。
- 基本情報
- チャート
- 主要構成銘柄
- 構成セクター比率
基本情報
それではHDVの基本情報をざっとまとめていきます!
HDV基本情報
項目 | 内容 |
運用会社 | ブラック・ロック社 |
設定日 | 2011/3/29 |
連動指数 | モーニングスター配当フォーカス指数 |
構成銘柄数 | 70〜80銘柄 |
株価 | 82.97ドル |
配当利回り | 4.13% |
配当月 | 3月、6月、9月、12月 |
1年間配当金 | 3.423622ドル(2020年9月までの直近1年実績) |
経費率 | 0.08% |
※2020/10/12時点
インデックスはモーニングスター配当フォーカス指数となっており、米国の高配当で財務健全性が高い企業を70〜80銘柄に投資できるETFとなっています。
経費率(運用にかかるコスト)は激安の0.08%・・・!日本のETFと比べると圧倒的な低水準です。
チャート
次はチャートです。参考に米国を代表する株価指数「S&P500」のチャートも載せておきました。
上の画像は2020年9月頃までの1年チャートで、赤色がHDV、青がS&P500種指数のチャートです。
どちらのチャートも3月のコロナショックで大きく下げていますね。ただその後の株価の戻り方は別格・・・。S&P500に含まれるハイテク株がこの株価を牽引している感じになっています。
とはいえHDVとS&P500はスタイルが違うので、同じ高配当株ETFとして人気のSPYD、VYMとの比較もやっておきますね。黄色がSPYD、赤がHDV、青がVYMの1年チャートですが・・・
うん・・・!HDVは株価的に2番手にきています。成績の勝ち負けは重要ではありませんが、コロナショック後のパフォーマンスは結構悪いということは把握しておいてもよいと思います。
主要構成銘柄(年4回リバランスあり)
次はHDVの主要構成銘柄10社ですが、2020年9月21日時点だと以下のようになっています。
ぱっと見の印象ですが、、、上位の銘柄でかなりの割合を占めているなーという印象です。2020年9月にも銘柄の入れ替えが行われて、若干ですが顔ぶれは変わりました。
そしてHDVのインデックス「モーニングスター配当フォーカス指数」は、モーニングスターのアナリストが独自の選定基準を使って構成銘柄を選定しているため、結構アクティブ運用的な要素が強いです。リバランスも年4回と結構な頻度でありますし・・・。
そして1銘柄あたりへの偏りが割と大きい感じがしてしまいますね。(最上位の銘柄になってくると、10%近くなってきます)
構成セクター比率
次は構成セクターの比率ですが、9月時点のものをグラフでまとめると以下となります。あわせて3か月前からの変化も表でまとめておきました。
6月→9月はリバランス(銘柄の入れ替え)を経ていますので、大きな変動がありますね。特に大きいのが、
- エネルギー:-8.3%
- 生活必需品:3.9%
- 資本財:+3.0%
この辺りです。生活必需品やヘルスケアといったコロナショックの後もディフェンシブさを発揮して株価の調子も良かったセクターも多めになっているので一安心。
HDVの配当金と利回り
HDVに投資をする主な目的は配当金だと思います。なぜならHDVは高配当をメインにしたETFだからです。そこでここからは、気になるHDVの配当金関係の情報をまとめていきますね!
- 配当金実績と推移
- 最新の配当利回りは?
- 配当金はいつもらえるのか?
配当金実績と推移
まずは配当金の実績と推移を確認していきます。まずは年間ベースでまとめると以下のグラフになります。
2020年は9月までの配当金の実績です。なので実際は後1回12月に支払いがあるので、もう少し多くなります。
HDVの配当利回りは?
HDVの配当利回りは、以下の通りとなっています。
HDVの利回り情報
項目 | 内容 |
配当利回り | 4.13% |
過去平均利回り | 3.38% |
過去"最高"利回り | 5.18% |
過去"最低"利回り | 2.43% |
※2020/10/12時点
過去平均利回りは3%以上と割と高配当な水準となっています。
配当金はいつもらえるのか?
HDVの配当支払い月は四半期に1回となっています。つまり3か月に1回、具体的には3月、6月、9月、12月の年間4回です。
基本的に支払い月の下旬に証券口座に入金されますが、状況によっては入金が翌月になることもございます。
2020年6月配当金は22日に入金
2020年9月配当金は30日に入金
HDVの配当については、以下の記事で詳しく解説しています。配当に絞って詳しい情報が確認できて、投資レベルのアップにつながるので是非ご覧ください!
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HDVに投資するメリットとデメリット
次はHDVのメリットとデメリットを簡単にまとめていきます。HDVに投資をするなら、メリットだけではなくデメリットも確実に把握しておきましょう。
5つのメリット
5つメリットは以下の通りです。
- 配当利回りが高い
- 安定した配当が見込める
- 増配も期待できる
- 激安な運用コスト
- キャピタルゲインもある程度期待できる
以上5つ。ざっくりまとめると、「高配当が見込める運用を激安なコストで安定的にやってくれる」ということ。
デメリットでも触れますが、トータルリターンはインデックス投資には劣ると思っておいた方が無難です。
3つのデメリット
次はデメリットです。メリットは高配当が安的的に見込めることでしたが、実は高配当には負の側面もあります・・・なのでデメリットも確実に把握しておきましょう。
- 減配リスクがある
- トータルリターンは市場平均に劣後する可能性が高い
- セクター・銘柄に若干の偏りがある
HDVは高配当利回りで財務健全性が高い70〜80社集めたETF。ただ配当利回りは「年間配当金額÷株価」で計算されるため、利回りが高い=株価が低い=業績が悪いという可能性があります。
いくら財務健全性が高いとはいえ業績が悪いのに配当を出すことは基本ありません。そうなってくると、配当金が減ってしまう(減配)の可能性が出てきます。
メリットとデメリットを解説すると、1記事は完成してしまうので、もっと詳しく確認しておきたい方は別の記事をご覧ください(鋭意作成中)
HDVの買い時はいつ?
ここをご覧いただいている方は、HDVのことを十分把握して、「さぁ、投資しよう!」と感じていらっしゃる方だと思います。ただそうはいっても「いつ買えばいんだ?」と疑問に感じるかと思うので、私が3つの買い時パターンをご紹介させていただきます。(あくまで目安です)
- 配当利回りが3.7%以上のとき
- 配当利回りが3.3%以上3.7%未満のとき
- 配当利回りが3.3%未満のとき
この3つパターンに分けて、投資する金額を調整していくのがおすすめです。具体的には①>②>③で金額を少なくする感じです。
なぜこの「3.7%」「3.3%」で区切るのかというと、過去の実績を振り返ると利回り「3.7%」以上のタイミングが少なく、過去平均利回りがおよそ「3.3%」だからです。
もう一度利回り情報を載せておきますね。
HDVの利回り情報
項目 | 内容 |
配当利回り | 4.13% |
過去平均利回り | 3.38% |
過去"最高"利回り | 5.18% |
過去"最低"利回り | 2.43% |
※2020/10/12時点
このように過去平均利回りより高いタイミングで多く投資することで、より高い利回りを確保できます。
このHDVの買い時については、別の記事で詳しく解説をしていきます。
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まとめ
今回の記事のポイントをまとめます。
- HDVは高配当が期待できる米国ETF
- HDVの特徴はアクティブ運用的な側面・銘柄への偏り
- HDVの買い時は利回り「3.3%」「3.7%」が目安
以上基本的な情報から、少し込み入った情報までまとめてきました。
HDVに投資をするときに把握しておきたいのが、アクティブ運用的な面もありますが、経費率は激安で安定的な配当が見込めること。ただ株価の上昇も見込めますが、市場平均には劣ると思っておいた方が無難だと思います。基本的にはHDVには配当が欲しい方のみ投資しましょう。
最後までご覧いただきありがとうございました。