私はセミリタイアを目指そうと決意したとき、まず家計簿をつけて自分の収支を把握しようと考えました。
しかし・・・
- 実際どうやって家計簿をつければいいのか
- どの項目を把握すればいいのか
これが正直わからなかったんです。しかし、勉強をしていくうちに、自分の中ではっきりとした答えが見つかりました。
今回はそんな経験をしてきたたかやん(@milesensei33)が、『セミリタイアに向けた家計簿のつけ方』を解説していきます。
セミリタイアに必要な家計簿のつけ方
まずはセミリタイアに必要な家計簿のつけ方から解説していきます。ポイントとなるのは以下の2点です。
- 固定費と変動費をわける
- 家計簿に完璧を求めない
この2つについて、『セミリタイアを目指している私の家計簿のつけ方』を実際に公開しつつ解説していきます。
固定費と変動費をわける
まず基本として固定費と変動費を別々に記録するようにしましょう。なぜなら、セミリタイアに向けた家計管理では、
- 生活に一体どれだけの費用が必要なのかを把握すること
- 分析をして家計改善を繰り返していくこと
この2つが大切だからです。固定費と変動費をわけることによって、この2つがスムーズに行えるようになります。
固定費と変動費とは?
固定費→毎月ほぼ一定で必ず発生する費用のこと(例:家賃・保険料・通信費・サブスクリプション費など)
変動費→月によって上がったり下がったりするもののこと(例:食費・娯楽費・交通費・交際費・雑費・光熱費など)
実際に私も家計簿をつけていますが、固定費と変動費は別々把握できるようにしています。こうすることで、必要な生活はいくらか?改善すべき点や反省点があぶりだされてより理想的な家計に近づいていきます。
セミリタイアではなるべく無駄なコストをカットして、豊かな生活を送ることが目標。改善を積み重ねながら、理想的な家計を目指しましょう。
家計簿に完璧を求めない
これは家計簿においても最も重要なポイント。セミリタイアに向けた家計簿とかそういったレベルではなく、すべての家計簿において大切です。
なぜなら、完璧を求めてしまい・・・
- 1円単位で記録する
- 支出項目を細かくわける
などにこだわってしまうと、どうしても途中で続かなくなってしまうからです。もちろんすべての方が挫折するとは言いません。
ただ、完璧を求めるとどうしても挫折する方が多くなってしまう・・・。家計簿は完璧を求めず、ゆるーくゆるーく継続していくのがおすすめです!
【実例】私の家計簿のつけ方
完全に参考ですが、私がつけている家計簿を公開させていただきます。作成はグーグルのスプレッドシートを利用しており、基本的には入力シートと集計シートを使っています。
入力シート
まだほとんど記録していない状態のものですが、上記の感じで収入・支出があったときに金額を入力していきます。
入力するときは、ざっくりとした値を入力することが多いです。なぜなら、先ほどお伝えしたように、1円単位で完璧に記録しようとすると続かないからです。(※1円単位で記入することもあり)
集計シート
入力シートに記録すると、自動的集計シートに反映されます。この集計シートで固定費と変動費がわかるように、固定費を上、変動費を下にまとめるようにしています。
ざっとこんな感じ。食費や日用品などは何度も入力するのが手間ですが、そこは我慢しています。
面倒なら家計簿アプリでもOK
私はグーグルのスプレッドシートで基本的に管理していますが、面倒であれば家計簿アプリでも全然OKです。
ただ、固定費と変動費が把握できるようにすることをおすすめします。
家計簿をつける目的をはっきりさせることが大切
そもそもなのですが、家計簿は何のためにつけるのでしょうか?ここがしっかりと明確にできていないと、、、
- 挫折の原因になる
- 家計簿を活用することができず、ただ時間の無駄になる
こんな可能性があります。せっかく頑張って毎日つけている家計簿なのに、続かないとか時間の無駄とか残念すぎますよね。
なので、家計簿をつけるときは目的を自分の中でしっかりと考えてから始めることが大切。ここでは、セミリタイアを目指す上で家計簿をつける目的をご紹介します。
お金の不安をなくすため
まず大前提として、将来のお金の不安をなくすために家計簿をつけています。なぜなら、家計簿をつけることで圧倒的にお金に対する意識が改善するからです。
お金に対する意識が改善すれば、、、
- お金を貯めようする
- お金を上手に使おうとする
上記のようにお金に対する意識が改善していきます。そして改善するだけでなく、お金を上手く活用して更に増やす方法はないのか?など踏み込んだ考えにも進んでいけます。
家計改善に役立てるため
目的の1つとして家計改善に役立てるためというものがあります。これは家計簿をつけるそもそもの目的ですね。例えば、
- 何にいくらか使っているのか
- 前月と今月を比較しての反省点はあるのか
- 今後抑えられる支出はないのか
など。更に具体的に言うと、『今月は食費が増えているけど何でだろう。あ、お菓子を毎日食べたい!からだ。我慢できるから、これからは休日だけにして節約しよう。』
こんな感じです。私は毎月上記の感じで支出を把握し、家計の改善に役立てています。
把握するのは3項目でOK
家計簿をつけていくのは賛成なのでが、更に大切なのは家計簿から何を把握するのかということ。私は家計簿から以下の3つを把握しておけばOKだと考えます。
- 必要生活費はいくらか?【固定費+変動費】
- 家計改善できる余地はないのか?
- ゆとりある生活にはいくら必要なのか
必要生活費はいくらか?【固定費+変動費】
セミリタイア生活では、日々の生活にいくら必要なのかを把握することが大切。なぜなら、必要生活費を労働収入と資産収入でまかなうためです。
もう少し具体的に解説していきます。まず前提として、セミリタイア生活では資産(株・債券・不動産など)からの収入を構築します。
必要資金の目安
資産(必要資金) | 年間の資産収入 | 月の資産収入 |
1,000万円 | 50万円 | 約4.2万円 |
2,000万円 | 100万円 | 約8.3万円 |
3,000万円 | 150万円 | 12.5万円 |
4,000万円 | 200万円 | 約16.6万円 |
5,000万円 | 250万円 | 約20.8万円 |
7,000万円 | 350万円 | 約29.1万円 |
1億円 | 500万円 | 約41.6万円 |
※年利5%で計算
月の必要生活費を『労働収入』+『資産収入』が上回ることができるなら、それがセミリタイアに必要な資金ということになります。
ただ、ここで自分の必要生活費がいくら必要なのかを把握していないと、、、
- 労働収入を得れば生活できるのか
- 資産収入を得れば生活できるのか
この2つが明確にならないので、セミリタイアを目指すどころではなくなってしまいますよね。
セミリタイアに必要な資金については、以下の記事で詳しく解説しているのでさらに気になる方はチェックしてみてください。
-
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家計改善できる余地はないのか?
ここは先ほどの目的と被ってしまいますが、『改善の余地』については必ず振り返るようにしましょう。ここができていないと、家計簿の役割がなくなってしまいますよね。例えば、
- 何にいくらか使っているのか
- 前月と今月を比較しての反省点はあるのか
- 今後抑えられる支出はないのか
こんな感じで、気楽に考えてながら改善しておけばOKです。※変に気合いをいれて改善に乗り出すと、かえって家計簿自体が続かないというケースもあります。
実際に私は家計簿をつけるのに3回くらい挫折しています。多分このケース『改善に全力投球する』という挫折原因は1回あります。
ゆとりある生活にはいくら必要なのか
必要生活費は日々必要な最低限の費用なので、ストレスのないゆとりのための支出については含まれていません。とはいえ、最低限の生活だけでは人生楽しくない・・・!
なので必要生活費とは別で『ゆとり費』を把握して、ゆとりある生活のためには、必要生活費+一体いくら必要なのかを把握するようにしましょう。
例えば、
- カフェ
- 旅行
- 飲み会
- 趣味
- ランチ
など、主に趣味や娯楽の支出ですね。必要生活費はないと困りますが、最悪このゆとり費はなくても生きていけます。
セミリタイア生活を始めて、どうしても収入が少なくなってきて支出を抑えないと!ってなった場合は、まずこのゆとり費に切り込みます。
まとめ:家計簿はゆるく続けるのが大切
今回の記事のポイントをまとめます。
- セミリタイアに必要な家計簿のつけ方のポイントは『固定費と変動費を分ける』
- 家計簿をつける目的をはっきりと決めておく
- 家計簿をつけて把握する項目は3つでOK
以上の3点です。まぁ何よりも家計簿は続けることが大切。続かない家計簿なんて今すぐにでもやめた方がマシです。
セミリタイアに向けた家計簿作りでも同様です。日々家計を記録することで、セミリタイアしたときにどんな生活ができてどれけの支出があるのかを把握できます。
家計簿って結構面倒ですが、挫折せず続けていきましょう!