こんにちは、たかやん(@milesensei33)です。今回は「高配当株投資において下落相場に対してどう考えてどう向き合っていけばいいのか?」こんなテーマです。
現在、高配当株投資をされていらっしゃる方のなかには
このように、株価の下落局面において、投資をしていくかどうか悩んでいる方も多いと思います。
そこで、この記事では 投資系YouTuber(チャンネル登録者数
29,000
)のたかやんが、
この記事でわかること
- 高配当株投資において下落相場への向き合い方
- なぜそう考えるのか?(VYMを例に解説)
- 下落相場での注意点2つ
- 私の投資状況
こんな感じで、 高配当株投資での下落相場への考え方や、どのように向き合えば良いのかがわかります。実体験を交えながら解説するので、あなたの投資の参考にしていただければうれしいです。
参考
- 会社経営者
- 投資歴7年(インデックス投資+高配当株投資)
- 倹約や投資、ビジネスに力を入れています
▼動画でも公開しています▼
高配当株投資において 下落相場で重要となることって?
下落相場で重要となる行動とは?
まず、結論です。下落相場で重要なことは、淡々と投資を続けることになります。
その理由は、株価が下がっているので「より多くの株数が買えるから」です。下落相場で株をより多く買っていくことができれば、多くの配当金をもたらしてくれます。そして、今後の株価上昇の恩恵も受けられることになります。
もちろん、他の投資法(インデックス投資や成長株)でも、下がった時に買って より高いところで売るのは、基本的な考え方です。ただ、高配当株投資においては、さらに重要だと思います。
高配当株投資は、株を買い続けていくことで保有株数がどんどん積み上がって、多くの配当金を得られるようになります。購入方法は、配当金の再投資でも定期購入でもどちらでも大丈夫なので、淡々と積み上げていくことが重要です。
下落局面でも配当金を再投資した場合のリターン
▼こちらはVYM の2007年から2013年のチャートです▼
①番は、得られた分配金を再投資した場合のチャート
②番は分配金を再投資しなかった場合のチャート
最初に同じタイミングで1万ドルを投資したとします。
▼6年後の保有金額に注目▼
6年後の保有金額
- 分配金を再投資した①は、最初の1万ドル→約1万5,000ドル
- 一方、分配金を再投資しなかった②は 、1万ドル→約1万2,000ドル
- その差は、なんと3,000ドル
2007年から2013年は、リーマンショックとその後 回復していった場面です。このリターンの差は、リーマンショックのような下落した場面においてしっかりと投資をしていったかどうかで生まれてくるものだと思っています。
もちろん、下落局面において無理に投資をしていくことはお勧めはしません。しかし、得られた分配金を再投資する形でも、投資を続けたほうがリターンは大きくなります。
定期購入を続けて得られるリターン
続いては、VYM を2007年から2013年まで毎月500ドル定期的に投資した場合、どれぐらい購入できるか?を表したグラフになります。
- 青色が株価推移、
- 薄い灰色が購入株数の推移
株価が下落した場面では、同じ金額でも より多くの株数を買うことが可能です。
このように定期購入を続けていくと、購入した保有株数が 順調に積み上がっていきます。
このグラフでは、2013年末時点でおよそ900株が積み上がった計算になります。この積み上がった保有株が今後、配当金をもたらしてくれます。
このように、下落相場では、株をたくさん購入することができて、その結果として配当金を多く受け取ることができるようになります。
高配当株投資において下落相場で注意すること
主な注意点は、2つあると思います。
- 減配リスクを考えておくこと
- 下落している中で株を買うメンタル
この2点が、高配当株投資の難しさだと思っています。特に、2番は重要です。下落した局面で株を買っていくことができれば、利益はより大きくなっていきます。
減配リスクを考えておくこと
高配当株投資では、減配や無配といったリスクを考えておくことが大切です。利回りだけを見て買うのではなくて、減配されるリスクについても十分に考慮しておくことが必要です。
例えば、経済状況の悪化や、企業の業績が悪化して不調の状況になると株価が下がることによって利回りが上昇するというケースがよくあります。ただ、そういう局面では、減配だったり無配の可能性が十分にあります。
そのため、単に利回りだけを見て買うのではなくて、減配されるリスクについても十分に考慮して株を購入していくのがいいと思います。
一方で、分配金は 株価ほど下がらないと言われています。株価と分配金のチャートを使ってご説明していきたいと思います。
▼高配当株ETF 【VYM】 の2007年から2020年初頭までの株価▼
リーマンショックがあった2009年ころのVYMの株価は、およそ51%下落しています。
▼同じ期間における【VYM】の分配金の推移▼
分配金は、同じ下落した時期に、およそ19%の下落となっています。*もちろん、これはあくまで過去の実績です。今後、同じような下落局面があったとしても同じような結果になるわけではありません。
そして、続いてはS & P 500指数に連動を目指していくSPYというETF のチャートです。こちらも株価と分配金のチャートを見ていきます。
▼2003年から2019年までの【SPY】の株価▼
SPYの株価は、リーマンショックのあたりで約50%下落をしています。
▼同時期の【SPY】の分配金チャート▼
同時期の下落局面で分配金は、およそ17.9%の下落となっています。同じように株価ほど下落はしていないことになります。*もちろん、こういったデータはあくまで過去の実績であり、今後も同じような割合で下がっていくとは限りません。もしかしたら株価以上に分配金が減る可能性もあります。
ただ、こういった過去の実績を見る限りでは、分配金については株価ほど下がらないといった実績が確認できます。
下落相場で株を買うメンタル
高配当株投資においては、下落相場でも株を買っていく精神力がある程度必要だと思っています。株価の下落によって利回りが上昇します。この下落したタイミングで株を買うことができれば、より多くのリターンを得ることができます。
ただ、ここが1番難しいのかも知れません。
最近の例では、2020年の2月頃から比べて3月の株価は一気に下がりました。こういった場面でも、やっぱり高配当株投資においては 株を買っていくことが重要になってくると思います。
もちろん、他の投資においても買っていければ利益を得ることはできると思いますが、より高配当株投資においては、利回りが上がった場面で買っていくことが非常に重要になってくると思っております。
下落局面での対処方法
最初に結論ですが、方法は2つあると思います。
- 定期購入をすること
- 自分の中でルールを決めて買い付けを進めていくこと
なぜ、この2つをするかというと、感情をなるべく排除して機械的に購入をすることが可能となってくるからです。具体的な例を挙げていきます。
- 毎月○○円購入すると決めてしまう →手間は少なく、定期的に買っていくことになるので順調に株数が積み上がっていきます
- 自分のポートフォリオの中で構成銘柄の割合が5%以下になった場合、5%になるように購入する
- 5%になった銘柄を定額で購入していく
こういったルールを設けるのもありかなと思います。決めたルールに従っていくことで、自分の感情をなるべく排除して買っていくことが可能だと思っております。
もちろん感情を排除していくといった考え方にはなりますが、完全に排除はできないかなとも思います。そういった場面においては、自分の気持ちを大切にしながら、このルールを柔軟に見直していくことも重要だと思っております。
私の投資状況
私は高配当株ETFや他の米国ETFを毎月定期的に購入しています。
▼毎月の定期購入の状況▼
このように、SPYDや、HDV、VYMといったETFを購入しています。
この買付状況については、別の動画で詳しく解説をしています。
もし、ご興味を持っていただけた方はこちらを併せてご覧頂ければと思います。
このように、機械的に毎月購入をしています。状況に合わせて金額の調整というのも多少は行っています。金額の調整などは、自分の投資目的や、求める利回り、減配の可能性などを十分に考えながら購入していくのがいいと思っています。
毎月購入を進めていくなかで、自分に最適な買い方を見つけていくことが1番重要だと思います。
あと、私は下落局面において随時個別株を購入していますが、あまりお勧めはできないと思っています。何より銘柄選定が非常に重要になってきますし、あとは投資をするタイミングについてもETFに投資をするときに比べて、より大切になってくると思います。そのため、高配当株ETFを買っていくのが無難だと思っております。
今回の記事のまとめ
高配当株投資で下落局面において大切なことは、淡々と投資を続けることになります。投資を続けることで保有株数を積み上げていくことが重要になるからです。
配当金再投資でも定期購入でもいいので、淡々と積み上げていくことがより多くのリターンを得るためには大切だと思います。
ただ、やっぱり難しい面もあるので、なるべく感情を排除できる体制というのを整えていくのがいいと思います。定期購入や、自分なりのルールを設けていくのがいいと思います。
あとは、今後の下落や減配にも十分に注意をしつつ株数を積み上げていくことが下落局面においては重要だと思っています。
今回の記事があなたの参考になればうれしいなと思います。