家賃手取り3割まで説・・・よく耳にしますよね。
実際に私も新社会人として一人暮らしを始めるとき、色々と調べる中で発見しました。そして・・・その説を信じて物件を契約したんです。すると・・・生活費が圧迫されて正直とっても苦しかったんです。
今回はそんな体験談を交えながら、家賃が手取りの3割まで説が大間違いな3つの理由について解説していきます。
この記事でわかること
- 【家賃】手取り3割まで説を信じて大失敗!?大間違いな3つの理由
- 家賃は手取りの2割以下が理想
- 【余談】家賃にお金をかけても、それ以上に副業で稼げるなら問題はない
この記事をご覧いただければ、手取り3割説の間違いだけではなく、理想の家賃を考えるヒントがわかるので、ぜひ最後までじっくり読んでみてください!
【家賃】手取り3割まで説を信じて大失敗!?大間違いな3つの理由
家賃は手取り収入の3割までとよく言われますが、正直大間違いだと思っています。理由は以下の通り。
- 手取り3割まで説は時代遅れ
- 3割家賃でもっていかれると正直厳しい
- 3割までOK説で部屋を選ぶと、物が増える
以上の3つです。手取り3割までは一般的だからOKだから!みたいな感じで物件を選ぶと、後々生活が苦しくなることが目に見えています。この3つの理由を把握して、家賃への過剰な出費は控えるようにしましょう。
手取り3割説は時代遅れ
まず第一に、家賃手取り3割説は時代遅れです。理由は簡単で、この説が一般的になっていた時代から現代は大きく変化しているからです。
具体的に解説していきます。
- 過去:経済成長で年功序列で賃金が上がり、さらに終身雇用
- 現代:人口減少社会。賃金が上がらない。しかし、税金はドンドン上がっていく。
こんな感じ。過去と現代では大きく状況が変化しています。皆さんの賃金はどうでしょか?上がりましたか?(※私は上がっていません。)
上がらない賃金を横目に、消費税や社会保険料はドンドン上がっていきますよね・・・。
私の体験談
社会人として働き出した頃の手取りは20万円でした。一方で家賃は手取り3割説を正直に実践して、6万円ほどのところに住んでいました。
そのとき感じたのは、、、ぶっちゃけキツい。当時はそんなに節約していなかったこともありますが、なかなか貯金ができなかったのを覚えています。
3割家賃でもっていかれると正直厳しい
家賃手取り3割説が間違っている理由の2つ目は「3割家賃で持っていかれると正直厳しい」ということです。なぜなら、手取りの3割というと大部分を占めており、家計が圧迫されるからです。
具体的にどんな感じかシミュレーションしてみます。1人家計の手取り20万円として、節約はあまり実践していないものとします。食費や光熱費のデータは総務省の統計調査を参考に記載しています。
項目 | 内容 |
家賃 | 60,000円 |
食費 | 42,000円 |
光熱・水道費 | 7,800円 |
家具・家事用品 | 4,200円 |
被服費等 | 8,400円 |
保健医療費 | 4,400円 |
交通・通信費 | 24,400円 |
教育費 | 1,000円 |
教養娯楽費 | 18,000円 |
諸雑費 | 14,000円 |
交際費 | 10,500円 |
合計 | 194,700円 |
手取り20万円に対して支出が194,700円です・・・。交通・通信費がやたらと多い気がしますが。ただこれだと毎月5,000円しか貯金できませんよね。
生活できなくはないですが、かなり厳しいといった感じではないでしょか。
私の場合
先ほども少しご紹介しましたが、新社会人の頃は手取り20万円に対し6万円の物件に住んでいました。多分ですが相当見栄をはっていたんだろうと思います。
新社会人だし、ちょっとはいいところに住みたい!なんて・・・。手取りの3割を家賃でもっていかれるとめちゃくちゃ厳しかったです。貯金はほとんどできませんでした。
そこで感じたのは、家賃は自分で選べるんだから、自分の収入や生活スタイルに合わせてコントロールしていくべきだということ。少なくとも、実体験から言えるのは、家賃が手取りの3割を占めるとかなり生活が厳しいです。
3割までOK説で部屋を選ぶと、物が増える
3割説で選ぶと、上記のように生活が厳しくなるくらいに家賃にあてているので、広い部屋になる可能性が高いです。するとどうなるか、、、
- 生活水準が上がって物が増える
- 物が増えると、それらが入りきる物件にしか引っ越せない
- 家賃がなかなか下がらない
こんな悪循環になる可能性があります。こうなってくると、なかなか節約ができずにドンドンお金が家賃に消えていきます、なんてツライ。。。
もちろん、物を捨てたり売ったりすればいいのですが、実際は行動に移せないケースも多々あると思います。
私の体験談
実際新社会人として働き出した頃は、手取り20万円の3割6万円の物件に住んでいました。一人暮らしで6万円出すと、場所にもよりますが割と広めの物件になるケースが多いかと。
するとどうでしょう、、、物がやっぱり増えていったんですよね。入るからいいや買っちゃえ!って感じで。今なら節約志向なのでそんなことはしませんが、当時はお金を使っていました。
逆に小さい部屋だと、物理的に狭くなるのでものは増えにくくなります。限られたスペースの中で、どう自分が豊かに暮らしていくかを考えるようになるので、すごく効率的です。
家賃は手取りの2割以下が理想
個人的には、家賃は手取りの2割以下にするのが理想かなと思います。理由は以下の通り。
- お金が貯まりやすくなる
- 生活水準が上がらない
こんな感じ。具体的に解説していきます!
理由①:お金が貯まりやすくなる
1つ目はお金が貯まりやすくなることです。理由は簡単で、家賃が少なくなった分毎月の生活収支は改善しますよね。先ほどご紹介した手取り20万円のを例にします。
項目 | 内容 |
家賃 | 40,000円 |
食費 | 42,000円 |
光熱・水道費 | 7,800円 |
家具・家事用品 | 4,200円 |
被服費等 | 8,400円 |
保健医療費 | 4,400円 |
交通・通信費 | 24,400円 |
教育費 | 1,000円 |
教養娯楽費 | 18,000円 |
諸雑費 | 14,000円 |
交際費 | 10,500円 |
合計 | 174,700円 |
手取り20万円に対して支出が174,700円なので、毎月約15,000円も貯金ができるようになりました!家賃を手取りの2割以下に抑えると劇的に家計が改善してお金が貯まりやすくなります。
理由②:生活水準が上がらない
生活水準が上がらない点も家賃は手取りの2割以下が理想である理由の一つ。なぜなら、家賃が割高な広めの家に住むとどうして生活水準が上がってしまうからです。
生活水準が上がると何がデメリットかというと、生活にかかるコストのベースが上がってしまうことです。例えば以下の感じです。
- 広い部屋に住んで物が増える
- 物に維持費がかかる
- 部屋が広いので光熱費もかかる
- 家電が大型化するかも
などです。
もちろんですが、「生活水準は自分でコントロールできる!部屋が広いか狭いかどうかなんて関係ない!」「生活水準が上がっても問題ないじゃないか!」という方もいらっしゃると思います。
そういう価値観も全然OKだと私は思います。ただ家賃にお金をかけすぎると、家賃と生活水準のダブルパンチをくらってしまう方が多いのも事実・・・。
以上から、家賃は手取りの2割以下に抑えるのが理想だと私は考えています。
【余談】家賃にお金をかけても、それ以上に副業で稼げるなら問題はない
完全に余談ですが、家賃が手取りの3割を超えても、副業でお金を稼ぐことができるなら全く問題ありません。なぜなら、家賃を上げた分を稼いだお金で補えばいいから。
例えば下記の例がわかりやすいかと思います。
- 通勤時間が1時間かかるが、家賃6万
- 通勤時間は30分だが、駅近・会社近くの8万円
②の場合、①よりも1か月あたり20時間ほど通勤にかかる時間が少なくなってますが、その分家賃が2万円多くかかるというケース。この20時間で2万円以上副業で稼ぐことができるなら、家賃は気にしなくてもOKだと思います。
仮に副業で月2万円稼ぐことができるのであれば、月5万円、月10万円に伸ばしていける可能性も十分あります。こちらの方がよっぽど効率的ですよね。
バランスが大切
そうは言っても、副業を始める段階から時間効率を考えて割高な家賃のところに住むメリットはあまりないと思います。なぜなら、実際に副業で稼いでいけるかなんてやってみないと誰もわからないから。
稼げない段階から、固定費を上げてしまうと生活が苦しくなってしまい、副業どころではなくなる可能性も・・・。
この辺りは以下の記事で詳しく解説しているのであわせてチェックしてみてください!
-
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まとめ:手取り3割説は過去の遺物
今回の記事のポイントをまとめます。
- 家賃手取り3割説は時代遅れな考え方
- 家賃が手取りの3割を超えてしまうと正直生活が苦しい
- 物が増えて生活水準が上がってしまう
こんな感じ。家賃の手取り3割説を信じてお金をかけすぎてしまうと、生活がかなり厳しくなってしまうので注意してください。
特にこれから新社会人になって初めて一人暮らしをする方!若いうちは手取りが少ない上に、交際費やら食費やら色々とコストがかかってきます。
手取りの3割説を信じるよりも、自分がどんな暮らしがしたいかを考えることが大切です。一応手取りの2割以下が理想という話をしましたが、正直自分の理想の暮らしができればなんでもOK。
ただ3割説を鵜呑みにしてしまうと、家賃で生活が苦しくなる可能性があるよーということは認識しておいていただきたいです。
自分にあった最適なバランスをぜひ見つけてみてくださいね!最後までご覧いただきありがとうございました。