このページでは、販売している資産管理シート(Googleスプレッドシート)で、日本株の株価と投資信託の基準価額を自動で更新されるようにする手順を解説していきます。
最初は少し面倒ですが、1度やってしまえばあとは株価・基準価額が自動で更新されるようになるのでとても便利です。
この手順さえやってしまえば・・・
- 複数の証券会社の資産を一括管理(←資産管理シートを購入した段階)
- 保有資産の現在値が自動更新される(←今回はこの手順の解説)
- 資産管理シートを見れば、現状がひと目でわかる(←理想)
資産管理シートさえ見れば、保有資産の数量や現在の株価・基準価額が把握できるので、銘柄ごとに株価をチェックしたり、複数の証券会社の口座画面を見たりする手間から解放されます。
ここまで資産管理シートを完成させておけば、かなり楽になるはず・・・!
資産管理シートで日本株の株価を自動更新させる手順
手順は以下のとおり、たった3ステップで完了です。
- 「サマリー」のシートに関数をコピペ
- 関数を他の行にコピー
- 読み込みを待つ
これだけでOKです。これで保有資産の現在値の情報が自動で更新されるようになります。
▼動画でも解説しています▼
「サマリー」のシートに関数をコピペ
以下の関数をコピーして、資産管理シートの「サマリー」のシートの「G18」のセルに貼り付けます。(※G18は一例です。行数が異なる場合は、現在値の列(G列)の各資産クラスの先頭に貼り付けてください。)
=REGEXREPLACE(IMPORTXML(CONCATENATE("https://kabutan.jp/stock/?code=",C26),"/html/body/div[1]/div[3]/div[1]/section/div[1]/div[2]/div[1]/div[2]/span[2]"),"[^0-9,.+\-0-9,.+-]","")
■アップデート(2022/5/23)
上記の貼り付けする関数を修正しました。そのため以下の画像の関数と異なる部分がございますが、上記関数に置き換えてご利用ください。
ペーストすると以下の画像のように関数として認識されます。
貼り付けが完了すると「Loading…」と表示されます。(読み込み中の表示です。)
しばらくすると、下記画像のように読み込みが完了して株価が表示されます。
数式を他の行にコピー
次に先ほどコピペしたセルの関数をドラッグして他の列にも反映させます。以下の画像のように、先ほど入力した「G18」から表示させたい行まで反映させます。
読み込みを待つ
あとは以下の画像のように「Loading…」と表示されるので、読み込みを待てばOKです。数が多いと、「Loding...」と表示され続け読み込みに時間がかかる場合がありまます。
株価の情報が表示されれば完了です。
他の行にも反映させる場合
=ImportXML(CONCATENATE("http://stocks.finance.yahoo.co.jp/stocks/detail/?code=",C18),"//td[@class='stoksPrice']")
上記の関数は、「C18」に記載されているコードの株式・ETFの株価を読み込んでいます。そのため、C18に別のセルを指定してあげれば、他の行にも簡単に反映させられます。
資産管理シートで投資信託の基準価額を自動更新させる手順
手順は以下のとおり、たった3ステップで完了です。
- 「サマリー」のシートに関数をコピペ
- 投資信託のコードを調べて入力する
- 投資信託の種類だけ同じ作業をする
株価の情報の反映と同じ手順ですが、使う関数が違います。株価と同様にこれを入力しておけば、保有資産の現在値の情報が自動で更新されるようになります。
「サマリー」のシートに関数をコピペ
以下の関数をコピーして、資産管理シートの「サマリー」のシート、投資信託の基準価額を自動表示させたいセルに貼り付けます。(以下の画像であればG62)
=SUBSTITUTE(IMPORTXML("https://www.nikkei.com/nkd/fund/?fcode=","/html/body/div[2]/div/div[7]/div/div/div/div[1]/div/div[2]/div[2]/dl[1]/dd"),"円","")
■アップデート(2023/11/8)
上記の貼り付けする関数を修正しました。そのため以下の画像の関数と異なる部分がございますが、上記関数に置き換えてご利用ください。
ペーストすると以下の画像のように関数として認識されます。
貼り付けが完了すると一度「Loading…」と表示され、「#N/A」と表示されます。(現段階ではこの表示で問題ありません。)
投資信託のコードを調べて入力する
次は投資信託のコードをコピーします。このコードはご自身で調べて手入力をしていただく必要があります。
今回はeMAXISSlim国内株式(TOPIX)「03317172」を具体例に解説していきます。
調べ方
ヤフーファイナンスにアクセスして、調べたい投資信託を検索します。すると以下の画像のように情報が表示されます。コードは左上に記載されています。
コードを調べて、コピーが終わったら、先ほど関数を入力して「#N/A」と表示されているセルを選択します。
すると最初に入力した関数が表示されるので、コピーしておいたコードを「=IMPORTXML("https://www.nikkei.com/nkd/fund/?fcode=」の直後に貼り付けます。
=SUBSTITUTE(IMPORTXML("https://www.nikkei.com/nkd/fund/?fcode=03317172","/html/body/div[2]/div/div[7]/div/div/div/div[1]/div/div[2]/div[2]/dl[1]/dd"),"円","")
画像にすると以下のような形です。
入力すると「Loading…」と表示された後、現在の基準価額が表示されます。(読み込みに時間がかかる場合があります。)
投資信託の種類だけ同じ作業をする
あとは投資信託の種類だけ同じ作業をすれば全て自動更新されるようになります。
以下の例ではeMAXISSlim国内株式(TOPIX)「03317172」以外に
- eMAXISSlim米国株式(S&P500):03311187
- SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド:89311199
この2つで基準価額の自動更新させています。
この方法を使うときの注意点
最後に株価と基準価額を自動更新させる方法の注意点を解説しておきます。まとめると以下の3つです。
- データの読み込みに時間がかかる場合がある
- 自動更新された株価は最新のものではない可能性がある
- 自動取得は規約で禁止されている場合がある
①のデータの読み込みは銘柄数が多ければ多いほど時間がかかります。こればかりはどうしようもありませんので、読み込みが完了するまで気長にお待ちください。
②株価は随時変動するので、取引時間中は最新のものが反映されない可能性があります。投資信託の基準価額については、1日1回の更新なので、ほぼ影響はないと思います。
③今回の手順ではYahoo!ファイナンスや株探等の株価データを自動取得しています。利用規約で禁止されている場合があるので、利用者様のご判断でのご利用をお願いいたします。
最後に
販売させていただいている資産管理シートで、株価や基準価額の現在値を自動更新させる手順をご紹介しました。
若干手間はかかりますが、最初に作業さえしてしまえば・・・
- 株価や基準価額が自動更新される
- 資産管理シートを見れば、現状が一目瞭然に
- 管理の手間や株価などをチェックする手間が節約できる
- 節約した時間を自分の好きなことに使える
こんなメリットがあります。保有資産の数量や現在の株価・基準価額が把握できるので、銘柄ごとに株価をチェックしたり、複数の証券会社の口座画面を見たりする手間から解放される・・・。
ここまで資産管理シートを完成させておけば、かなり楽になるのでぜひご活用いただければ幸いです。